能登キリコ祭り特集

毎年、夏から秋にかけて能登各地でキリコ祭りが開催されています。
今年もコロナ禍という状況のため、残念ながら一部開催が中止になってしまいました。
伝統あるキリコ祭りが来年以降に復活することを願って、その魅力をご紹介します。

  • 更新日:2022/07/11
  • 公開日:2021/05/27
  • お気に入り数:0

キリコ祭りとは

切籠と呼ばれる高さ数メートル~十数メートルの巨大な切子灯籠を使うことを特徴とする祭りである。主として7月から10月に掛けて夏祭り・秋祭りとして、現在も能登の約200の地区(不定期を含む)で行われており、疫病退散を願って始まったとされるものが多い。

キリコ祭り特設サイトはこちら

キリコ祭りで使用されるキリコとは?

キリコと(切籠)とは、切子灯籠を縮めた略称で、中能登周辺ではホートー(奉燈)やオアカシ(御明かし)と呼ぶ地域もある。キリコの形状は、直方体の行灯(あんどん)状、四面に張られた白い和紙に、文字(浮き字)や紋、絵(武者絵など)が描かれ、明かりが灯されるとそれらが幻想的に浮き上がる。大勢で担ぐための長い担ぎ棒(カタネ棒)が付き、ボンボリや幕、しめなわなどの装飾が施してある。地域によっては精巧な彫刻、金箔や漆を使った豪華な物も見られ、担ぐ山車と表現されることもある。
大きさは、高さ12メートル超、重さ2トン、100人以上の担ぎ手を要する巨大なものから、幼児が担ぐ可愛いものまで大小さまざま。現在は、電線などの関係から高さ4~5メートルほどのキリコが多く見られる。

寺家キリコ祭り[珠洲市]

寺家キリコ祭りは、珠洲市三崎町寺家で、毎年9月第2土曜日に行われるキリコ祭りである。日本最大のキリコが登場し、最大のものは、高さ16.5m、重さ4t、屋根の大きさが約12畳もある。大きさに加え、総漆塗りで金箔と彫物で装飾された豪華で美しいキリコだ。夜通し町内を練り歩き、朝方まで続くため、夜のキリコも美しいが、朝焼けを背景としたキリコも見だ。

あばれ祭り[能登町]

あばれ祭は、鳳珠郡能登町宇出津で、毎年7月第1金曜日および土曜日に行われるキリコ祭りである。キリコ祭りの中で、キリコの数が最も多く50本のキリコが町を練り歩く。酒垂神社・白山神社からそれぞれ一基づつ御輿が出て、あばれながら八坂神社を目指す。そのキリコの激しい動き、そして御輿の「あばれ」の勇壮さが特徴の祭りである。

輪島大祭[輪島市]

輪島大祭は、輪島市中心部の奥津比咩神社(海士町)、重蔵神社(河井町)、住吉神社(鳳至町)、輪島前神社(輪島崎町)4つの地区で行い、毎年8月22日~25日に行われるキリコ祭りである。いずれも神様に涼をおとりいただく「お涼み祭り」で、総漆塗りの豪華なキリコが巡行するのは、この祭りの見どころである。港町らしく大漁と海上安全を祈願し、鯛の御輿も出るのがこの祭りの特徴である。

沖波大漁祭り[穴水]

沖波大漁祭りは、穴水町沖波で、毎年8月14日・15日に行われるキリコ祭りである。初夜に5基のキリコが沖波諏訪神社へ向い御輿を迎え、恵比寿神社を経て練り歩く。2日目の朝、キリコが1基ずつ海へ担ぎ出され、担ぎ手は胸まで浸かり、禊を行い海の安全と大漁を祈願するのが特徴の祭りである。

石崎奉燈祭[七尾市]

石崎奉燈祭は、七尾市石崎町で毎年8月第1土曜日に開催されるキリコ祭りである。前日の金曜日には前夜祭が行なわれる。なお、開催される地区は「いしざき」だが、祭礼名称は「いっさき」と呼ばれる。約100人もの担ぎ手たちが高さ13~15m、重さ約2tの大奉燈を担ぎ上げ、賑やかな笛や太鼓、鉦の音に合せ、男達が「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」の威勢の良い掛け声をあげながら、漁師町の狭い路地を家の軒をかすめるように担ぎ回し乱舞するのが、祭りの特徴である。

西海祭り[志賀町]

西海祭りは、志賀町西海風戸・西海風無で、毎年8月14日に行われるキリコ祭りである。西海神社・松ヶ下神社の合同で行われ、漁や航海で不在がちな男性に代わり女性が祭りに参加するようになり、伝統的に女性もキリコを担ぎ出すのが特徴な祭りです。男性の勇壮な担ぎぶりに負けず劣らず、女性たちがキリコを担ぐ姿は、迫力がありこの祭りの見どころである。

キリコ祭りの雰囲気が味わえる輪島キリコ会館

輪島市マリンタウンにある輪島キリコ会館では、実物のキリコが展示されており、見上げるほどのその大きさだ。2F空中回廊では、そんな見上げるほど、大きなキリコを上から眺めることができる。また同フロアのスクリーンシアターでは、キリコ祭りの様子を映像で観ることができる。3Fにある展望ロビーから眺める輪島港、日本海の風景やショップから突き抜ける大松明は必見!

輪島キリコ会館

住所 〒928-0008 輪島市マリンタウン6番1
電話番号 0768-22-7100
営業時間

09:00~17:00

----------------
《入館料》
一般:個人630円 団体20名様以上450円
高校生:個人480円 団体20名様以上370円
小中学生:個人370円 団体20名様以上320円

店休日

無休

基本情報へ

おすすめトピック一覧へ戻る